コラム

【令和8年度補助金 ・第三弾】採択事例に学ぶ成功の鍵—なぜ「施設の稼働を止めない」専門性が必要なのか

省エネ補助金

最終更新日:2025年9月18日

【医療・介護施設 補助金活用コンパス 08】令和8年度補助金【実践編】

― 過去最大級の追い風を掴む!医療・介護施設向け 補助金活用戦略 ―

第一弾、第二弾のコラムでは、来年度の補助金が過去最大級のチャンスであること、そしてそのチャンスを掴むためには「秋からの準備」がいかに重要であるかをお伝えしてきました。

しかし、多くの施設担当者様が最後に抱くのは、「本当に、うちの施設でそんな大規模なことができるのだろうか?」「日々の業務を止めることなど、到底できない」という、現実的で切実な不安ではないでしょうか。

今回の第三弾では、その不安を解消し、自信を持って一歩を踏み出していただくために、私たちが実際にサポートさせていただいた2つの採択事例をご紹介します。そして、単なる成功事例の紹介に留まらず、その成功の裏にあった「補助金申請書だけでは決して見えない、本当の成功要因」について、深く掘り下げて解説していきます。

補助金の成否を分けるのは「申請書」だけではない

補助金活用と聞くと、「いかにして採択される事業計画書を作成するか」という点にばかり目が行きがちです。もちろん、それは極めて重要です。しかし、医療・介護施設の設備更新において、それは全体のプロセスの半分に過ぎません。

本当に難しいのは、「採択された後」です。

利用者様・患者様が24時間365日生活し、職員の方々が絶え間なく業務を行う、その繊細で複雑な環境の中で、いかにして大規模な工事を安全かつスムーズに遂行するか。私たちが何よりも大切にしているのは、利用者様や患者様の穏やかな日常です。その日常を守るため、『施設の稼働を止めない』ことを前提とした計画を立案します。

この極めて高いハードルを乗り越えるためには、補助金申請の知識だけでは全く不十分です。医療・介護施設という特殊な環境への深い理解と、それを前提とした専門的な施工計画立案能力、そして現場での柔軟な対応力。これら全てが揃って、初めてプロジェクトは成功へと導かれます。

これからご紹介する2つの事例は、まさにそのことを証明しています。

 

事例1:【医療機関】数億円規模の大型投資を、業務への影響を最小限に抑え実現

【課題】「施設の抜本的な省エネ化と、大幅なコスト削減を実現したい」

お客様: 医療機関様

高騰し続ける光熱費は経営を圧迫する大きな課題。しかし、2億円を超える大規模な初期投資と、診療業務への影響が最大の壁となっていました。

私たちの解決策と成果

活用した補助金 環境省「SHIFT事業」
総事業費 2億円を超える規模
採択金額(受給額) 8,000万円台
導入設備 空調設備の更新
導入後の効果 CO₂排出量 20%以上削減
光熱費も大幅に削減

成功のポイント

  • 最適な補助金の戦略的選定:
    私たちは、まず徹底した現地調査を実施し、お客様の施設の高い省エネポテンシャルを確認しました。これに基づき、上限額が非常に大きい一方、高い目標が求められる環境省「SHIFT事業」を戦略的に選択し、高額採択を実現しました。
  • 「施設の稼働を止めない」専門的施工計画:
    私たちの真価は、採択後にこそ発揮されます。日々の診療や、患者様の動きに支障が出ないよう、2年間にわたる緻密な工程表を作成。医療施設に特化した施工ノウハウで、業務への影響を最小限に抑えながら、大規模な設備更新を成功に導きました。

【参考】令和7年度事業の詳細はこちら

本事例で活用したSHIFT事業のような大規模投資向け補助金の詳細は、昨年度の情報をまとめたこちらの記事で詳しく解説しています。より深く知りたい方は、ぜひご参考ください。

👉(参考)令和7年度の詳細はこちら【環境省】SHIFT事業

 

事例2:【介護施設】初期投資を抑え、施設の快適性を最大化

【課題】「初期投資を抑えつつ、施設全体を快適にしたい」

お客様: 介護老人保健施設様

設備の老朽化で利用者様の快適性が損なわれている一方、一度に全ての設備を更新するための初期投資の捻出が困難な状況でした。

私たちの解決策と成果

活用した補助金 国交省「既存建築物省エネ化推進事業」
総事業費 数千万円規模
採択金額(受給額) 2,000万円台
導入設備 断熱改修工事と、それに伴う空調・照明設備の更新
導入後の効果 省エネ率 20%以上削減
利用者様の快適性が大きく向上

成功のポイント

  • 「補助金+リース」という資金計画の最適化:
    単に補助金を探すだけでなく、お客様の財務状況に寄り添い、「リース」を組み合わせることで初期費用を限りなくゼロに近づける、“合わせ技”をご提案。「無理のない設備更新」の道筋を立てました。
  • 施設の価値を最大化する複合提案:
    建物の断熱改修と設備更新をセットで行える国交省の補助金を選択。単に空調を新しくするだけでなく、建物自体の性能も向上させ、「少ないエネルギーで、より快適な空間」を実現する、投資効果の最大化を図りました。

【参考】令和7年度事業の詳細はこちら

本事例で活用した国交省の補助金については、昨年度の情報をまとめたこちらの記事で詳しく解説しています。より深く知りたい方は、ぜひご参考ください。

👉(参考)令和7年度の詳細はこちら【国交省】既存建築物省エネ化推進事業

国交省既存建築物省エネ化推進事業 医療・介護施設の省エネ化・BCP強化に国交省補助金 活用チャンス! 断熱+設備改修で、光熱費削減と安心を実現

 

【採択実績を支える私たちの強み】「申請」と「実行」の両輪を回す専門性

ご紹介したような大規模事業の成功は、補助金申請力だけでは成し得ません。その根底には、私たちが長年培ってきた、医療・介護施設に特化した専門性があります。

  • 医療・介護施設に特化したからこそ立案できる、現実的な事業計画
  • 施設の「稼働を止めない」専門的な施工計画

私たちは、単なる申請代行業者ではありません。利用者様の日常と施設の運営を守りながら、補助金事業を計画から完了まで、責任をもって遂行する「事業パートナー」です。

 

【参考記事】過去の関連記事を振り返る

補助金のトレンドは毎年変化しますが、その根底にある国の政策や制度の基本的な考え方は、継続している部分も多くあります。今回の速報シリーズを改めて振り返ることで、来年度の動向をより深く理解するための一助となります。ご興味のある方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ:未来の施設経営を見据え、信頼できるパートナーと共に

来年度の補助金は、間違いなく過去最大級のチャンスです。しかし、そのチャンスを本当に価値あるものに変えられるかどうかは、誰と、どのようにプロジェクトを進めるかにかかっています。

「うちの施設でも、業務を止めずに大規模な改修ができるだろうか?」
「補助金とリースを組み合わせた場合の、具体的な資金計画を知りたい」

そんな、より実践的なご相談こそ、私たちの最も得意とするところです。まずは下記よりお気軽にお問い合わせいただき、貴施設の課題と未来像をお聞かせください。

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